大分市議会 2021-09-10
令和 3年厚生常任委員会( 9月10日)
ほかにありませんか。
○
松下委員
治療費の関係で確認です。一般質問などでも出ましたが、
大分市の
陽性者については、自宅待機やホテル待機とか県との関係で調整をしているとのことですが、
大分市においては、自宅待機の方については、子供の
関係者とか、いわゆる養護を必要とする方限定で、ほかの地域では、入院先がないとか、そういうことによって自宅待機を余儀なくされているという状況があるのですが、本市においてはそういうケースはないのか教えてください。
それと、感染の早い段階での抗体カクテル療法が非常に有効であるとのことですが、そのことによって治療薬が不足をしている
可能性も出てきているのでしょうか。本市の場合では、そういった抗体カクテル療法を必要とする治療薬が確保できているのか、どうなのか。医療機関から不足しているという情報がないのか、教えてください。
○
後藤保健予防課長
自宅療養者につきましては、先ほど
委員がおっしゃられたように、基本的には子供やペット等がいて、預け先がない方につきましては自宅療養です。入院調整までに1日から2日を要します。入院や宿泊療養施設に入る場合、その間自宅にいらっしゃる方もおります。基本的には入院とか入所できなくて自宅にいるという方はいません。
それから抗体カクテル療法の薬剤の関係については、我々にはそういう声はいただいておりませんので確認できかねます。
○
足立委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
それでは質疑を終結いたします。
次に、討論に入ります。
討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、
一般議案の
審査を行います。
議第111号、
大分市
手数料条例の一部改正について(
福祉保健部関係)の
審査を行います。
説明を求めます。
○
衛藤保健総務課長
議案書の議111の1をお開きください。
大分市
手数料条例の一部を改正する条例の下段の別表第2の14の項が
福祉保健部関係になります。
説明は別途お配りしております、A4縦の議第111
号大分市
手数料条例の一部改正についてを使用して
説明いたします。
本条例は、医薬品、医療機器等の品質、
有効性及び
安全性の確保等に関する法律及び同法施行令の改正に伴い、本条例の別表第2中の規定の項にずれが生じたことから、規定の整備を行おうとするものであり、金額・要件等の変更はありません。
同法の改正につきましては、国民のニーズに応える優れた医薬品、医療機器をより安全・迅速・効率的に提供するとともに、住み慣れた地域で患者が安心して医薬品を使うことができる環境を整備するため、制度の見直しを行うものであります。
改正項目は、別表第2の14の項、第13号事務の欄中の第1条の5第1項を第2条の3第1項に、第14号事務の欄中の第1条の6第1項を第2条の4第1項に改めるものであります。
施行日は公布の日からとなっています。
○
足立委員長
ただいま
執行部より
説明がありましたが、意見、質疑はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
それでは以上で質疑を終結いたします。
討論はありませんか。
○
斉藤委員
福祉保健部門は特に反対しませんが、マイナンバーの部分とセットになっていますので議案そのものには反対いたします。
○
足立委員長
それでは、本案は一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
足立委員長
本案は、一部反対意見がありましたが、原案のとおり承認することに決定いたします。
次に、議第112号、
大分市
救護施設等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正についての
審査を行います。
執行部の
説明を求めます。
○
秦生活福祉課長
お手元の議案の議112の1ページを御覧ください。
本件は、本年3月31日、生活保護法第39条の規定に基づき定められた
厚生労働省令「救護施設、更生施設、授産施設及び宿泊提供施設の設備及び運営に関する基準」の一部が改正されたため、本市に該当施設はありませんが、省令との整合性を図るため所要の改正をするものです。
今回の改正内容はいずれも国の基準省令と同様でありまして、第7条の2を新設し、こちらで適切なハラスメント対策について規定、第7条の3を新設し、感染症や災害の発生時における業務継続計画等について規定するものです。
次のページをお開きください。第23条第2項に1号、2号、3号各号を新設し、感染症及び食中毒の発生予防及び蔓延の防止等について規定するものです。
以上の3点の改正でございます。
○
足立委員長
ただいま
執行部より
説明がありましたが、質疑、意見はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
それでは、討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定してよろしいでしょうか。
〔「異議なし」の声〕
○
足立委員長
本案は原案のとおり承認することに決定いたします。
福祉保健部関係の付託案件の
審査を全て終了しました。
ここで、
執行部より
報告事項の申出がありましたので、
報告事項の
説明を受けたいと思います。
なお、
報告事項②の
新型コロナウイルスワクチン接種についての報告は既に受けましたので、その他の
報告事項を
お願いします。
それでは、①
大分市における
新型コロナウイルス感染症に関する状況及び対応について報告を受けます。
○
後藤保健予防課長
まず、1の
感染者の発生状況についてです。
陽性者数ですが、9月8日現在で
大分市を含む
大分県で7,602人となっています。6,831人の方が退院され、71人の方が亡くなっております。そのうち
大分市については、4,021人の
陽性者が発生し、3,432人が退院され、35人の方が亡くなっております。
次に2の、
大分市民のPCR等検査人数及び
陽性者数です。
青色の棒グラフが検査人数、赤色の折れ線グラフが
陽性者数を表しています。検査数についてでございますが、昨年の12月から今年2月にかけての第3波では、1月に7,713人で、今年の4月から6月にかけての第4波では5月に1万2,759人でした。7月から8月にかけての第5波では8月に1万6,545人と過去最高の検査数となっています。
民間検査機関への委託検査や医療機関の検査体制の充実により対応しているところです。
陽性者数につきましても8月が過去最高となっており、1,751人となっております。
一番下の棒グラフを御覧ください。昨年3月からの日ごとの
陽性者数を表しております。第4波では5月14日の56人が最高となっております。第5波については、下の右の図の7月以降の
陽性者の推移を御覧ください。だいだい色の折れ線グラフは
大分県全体を、青色が
大分市の
陽性者数を表しています。
大分市は、7月27日までは4人以下で推移してきましたが、徐々に増加し8月12日以降、急激に増加し、8月20日には最高の118人となっております。その後は100人程度で推移しており、今週は30人台で推移し、9月8日は34人となっております。
感染経路としては、仕事や帰省等による県外由来や、お盆で親族との会食を通して家族内感染へと広がっている事例が多く見られました。また、学校、放課後児童クラブ、
高齢者福祉施設、職場などで、7月以降、17件のクラスターが確認されています。
体制の強化につきましては、これまでも部内及び部局を越えた応援体制を構築するほか、保健師や
看護師など
専門職の外部人材を活用し体制を整備してきましたが、第5波発生時においては、デルタ株による感染の急拡大により業務が大幅に増大したため、さらに部内外から事務職員を含む応援体制を構築したほか、令和3年8月21日付で兼務異動による保健師5名、9月1日付で事務職員1名を追加配置し、体制強化を図ってきたところです。また、積極的疫学調査や接触者健診等に外部人材を活用するなど、体制の強化を図りながら
感染拡大防止に努め、何とか乗り切るよう努めていることころです。
右側の3、
大分市
保健所に寄せられた相談についてです。
陽性者数の増減に伴い相談件数も増減しております。第4波では5月に4,758件となっておりますが、8月はこれまで最高の6,894件となっております。
主な相談内容は治療や受診に関する相談となっており、今は
抗原検査センターに関する問い合わせも寄せられております。
こちらも、保健師や
看護師など
専門職の外部人材を活用し対応を図っております。
必要な人員については、その時々の感染状況等に大きく左右されますことから、今後も業務量を見極めながら、必要に応じて職員の追加配置や部内、部局を超えた応援体制の構築、外部人材の活用を図るなど、
保健所の体制強化に努めてまいります。
○
衛藤保健総務課長
続きまして4番、PCRステーションについて
説明いたします。
PCRステーションの状況につきましてはこれまでも御
説明させていただいておりますが、特に唾液検査については、今年度から唾液検体のみで実施しています。やはり5月の第4波、8月の第5波の際には、医療機関からも検体の採取依頼をされることが多くなっております。
続きまして、2枚目のA4の資料、5の
大分市
抗原検査センターの状況についてです。だいぶ期間が延びましてグラフが見づらくなっておりますが、開始当初2度ほど1,000人を超えた日もありましたが、グラフの右側、8月5日から27日まで間、1,000人を超える状況となりました。
その傾向として、8月5日から16日までは帰省客等の県外移動者の割合、グラフでは青いグラフのほうが多かった状況です。17日からは、商店・
飲食店関係の市内在住の方、グラフでいうとオレンジ色のほうの受検者の割合が多くなっております。この市内の方の受検の傾向は、
大分市の
陽性者の発生状況とリンクする形で、
大分市の
陽性者が増加したことから心配になり、あるいは身近に
陽性者が出たというようなことから受検されているものと思います。
グラフの下には9月8日現在のセンターの受検者数を示しております。
続いて(2)、
抗原検査センターの出張所の状況です。
8月13日から延長を重ねまして、9月14日までの予定で実施しております。
下段に9月8日現在の検査状況をまとめておりますが、3か所のこれまでの合計につきましては7万9,073件、そのうち74件の
陽性者が出ております。検査数としては、明野、稙田、鶴崎の順で多くなっていますが、
陽性者の発生につきましては、明野、鶴崎、稙田の順であります。
この出張所の設置についてですが、現在は9月14日までと資料には記載しておりますが、昨日県のほうが時短・自粛の要請を9月26日まで広げたことによりまして、
大分市もこの出張所につきましては26日まで延長いたしたいと考えています。
○
足立委員長
ただいま
執行部より報告がありましたが、
委員の皆さんから質問はありませんか。
○
斉藤委員
1枚目の2番についてです。PCR検査を受けると、当然ながら
陽性者が出てくるのですが、PCR検査の数が減っているというのはどう考えたらいいのでしょうか。要は受診した方が減っているからということになるのですか。
○
後藤保健予防課長
6月、7月とかのPCR検査数が減っているということでしょうか。
○
斉藤委員
要はPCR検査に行く要件というのはもちろん全然変わっていないとは思いますし、病院から行った方々の数ということだと思うのですが、その数自体が減っているという感じではありますか。
○
後藤保健予防課長
陽性者が減ると濃厚接触者等が減ってきますので、そういう方々の検査件数が減ってくるので、
陽性者と比例した形で検査も減ってくるという形になっています。
○
足立委員長
ほかにありませんか。
○
松下委員
今のPCR検査の関係で、先ほど変異株の
抗原検査キットについてお聞きしたのですが、県も含めて、PCR検査について変異株の動向というのでしょうか、おそらく国立感染症研究所などに送らないと分からないのかと思いますが、現状として変異株が発見されているのかどうなのかと今後の対応をどうされるのか教えてください。
それから、一般質問でもあったのですが、いわゆる濃厚接触者等に対する積極的疫学調査についての考え方を改めてお聞かせください。
それともう1点は、相談件数の中で、実は私の知り合い人の子供が
陽性者になって、嗅覚異常や味覚異常という状況になっているようですが、そういった方など、特に若い女性の後遺症がひどいという話を聞くのですが、そういった相談があるのか、あるいはそうした場合の対応をどうされているのかお聞かせください。
○川野
衛生課長
変異株の関係でございますが、
大分市では、変異株かどうかを確認するためのスクリーニングをやっております。現在、多いのはアルファ株からデルタ株へ移行している状況です。実際に先ほど
委員がおっしゃったように、最終的にアルファ株とかベータ株とか、どの株なのかというのは、国立感染研究所以外では分かりませんので、そちらに送って状況確認をしています。
今後につきましても、新しい株ができておりますので、それは国からの指示に従いながら対応していきたいと考えております。
○
後藤保健予防課長
疫学調査の今後の進め方ということになろうかと思いますが、第5波では
陽性者が急拡大しましたけど、いろいろ応援体制を組む中でやっておりますが、今後も有症者は引き続き同様にやっていく方向でございます。
そして、相談内容について、
保健所に相談が寄せられた場合は、医療機関へつなぐ方向で行っております。
○
松下委員
要望ですが、職員の体制ということで、他部局から応援とかいろいろされているというのは十分承知していますけども、第5波の状況を見ると非常に大変な状況であるので、やはり過重労働にならないように、十分な配慮を
お願いしたいと思います。
もう1点は、
新型コロナウイルス感染症に関して、
科学的知見に基づいた正しい
情報提供を
お願いしたいと思います。しかし、これは独自にやってくれということではありません。今言ったように職員の負担につながることは避けたいと思っていますので、既に
厚生労働省の情報にリンクするなどされているかとは思うのですが、
ワクチンに関して不安を抱いている若い方、妊産婦の方とかに、いろんなツールを使って正確な
科学的知見についての広報をしていただきたいということを要望します。
○
足立委員長
ほかにありませんか。
○
佐藤委員
先ほどスクリーニングで変異株の疑いがある検体を国立感染症研究所に送るということでしたが、この結果はどのぐらいで分かるのですか。
○川野
衛生課長
この結果につきましては、全国の感染状況によって変動します。非常に多いときにはなかなか時間がかかります。少なければ早く分かるということで、何日ということはないのですが、何週間の単位でかかっているのが事実でございます。
○
足立委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
それでは質疑を終結いたします。
以上で本日予定しておりました
審査は全て終了いたしました。
執行部からその他で何かありませんか。
〔「ありません」の声〕
○
足立委員長
委員の皆様さん、最後に何かありませんか。
○
松下委員
非常に今気になっているニュースが出ていて、いわゆるRSウイルスの蔓延ということですね。全国的に見ると、季節外れのようですが、増えているということが言われています。
大分市の状況は分かりますか。
○
佐田保健予防課政策監
今年のRSウイルスの感染はかなり増加をしておりましたが、ここ7月、8月は下降ぎみ、今は注意を喚起するほどの状況にはないと思われます。
○
松下委員
若干、安心しましたが、非常に
新型コロナウイルス感染症の肺炎とかに症状が似ているので難しいかと思うのですが、両方を含めた予防を
お願いします。おそらく今からまた増えてくる
可能性もあると思いますので、そちらのほうも気をつけてもらうような啓発を
お願いしたいと思います。
○
足立委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
足立委員長
それでは、最後に月曜日の確認をいたします。月曜日は午前9時半から議会運営
委員会が開催されますので、その終了後、案内の放送がありましたら集合を
お願いいたします。
これにて本日の
委員会を終了いたします。お疲れさまでした。
午前11時5分散会...